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自然農法を選んだワケ!?
- 2022.09.23 | お知らせ
まず初めに農業に対する経歴をお伝えしておくと
始めに自然農法を学んだのは
瀬戸内まいふぁーむという広島にある
帰農学校です
自然農法歴24年の高内実先生は
自然農法では有名な福岡正信翁の元で学ばれた方です
ここの2期生3期生として自然農法の基本を学びました
また、地元福岡市西区にある
福寿寺の禅農法を伝える平兮住職の元
NPO法人アグリモンクグループの正会員となり
無農薬無化学肥料栽培のメンバーとして取り組んでいます
自然農法といえば、無肥料・無農薬・不耕起(耕さない)
など特徴がありますが
東家グループが自然農法を始めに選択した一番の理由は
自然農法の中でも、自然農と呼ばれる
川口由一さんの提唱する
「草や虫を敵としない」という考え方に惹かれたからです
わざわざ草と虫を敵としないとするのは
一般農法では草と虫を敵とするからです
草には除草剤
虫には農薬
といった対抗策で通常は戦っています
( 一一)「敵だとみなせば戦いが生じるのは必然」
農業に参入する前から
グループの考え方が
全ては良くなるために起こっているという捉え方を
大切にしていたので
自然農というものに俄然興味が湧きました
知れば知るほど
自然の世界が循環によって成り立っていることを学び
敵と思われている草や虫にも
素晴らしい意味があることに気づいたんです
( 一一)「敵と思っていたら、実は味方だったんだね」
例えば
草は土の状態によって、生えるものが変わります
硬い土だと、その硬い土を柔らかくするのに適した雑草さんが生えます
更に、本来植物が吸う必要のない栄養分を吸っていると
虫さんがブーンと飛んできて、不要なものを吸って取り除いてくれます
ものすごーくざっくり説明すると
人間でも食べすぎると太ってしまって
栄養過多になると病気になりやすくなります
病気になると薬で治すというサイクルがあるように
野菜も同じで
化成肥料を与えると
虫さんが寄ってきて、治療しようとしてくれるのです
病害虫という言葉がありますが
虫も病気も同じです
サイズが違うだけで、ウィルスもちっちゃい虫のようなものです
だから治す!?不要なものを取り除くという意味では同じです
うちの圃場でも、人参の栽培をしていて、虫さんに
葉っぱの部分をほとんど食べられたことがあって
半ば諦めていたのですが
その後、全ての人参が見事に復活して
その後は綺麗な花を咲かせて
種まで採ることができました
もちろん全てが復活できるわけではなくて
あまりにも不自然なものを吸い過ぎている場合や
植物本来のチカラが足りていない場合は
虫さんや病気によって、枯れてしまうこともあります
そういったことから
自然農法では、肥料を与えません
肥料を与えれば、必ず虫さんや病気が不自然を治しにやってくるからです
( 一一)「病気が体を治しにきてるってのが伝え方の難しいところだ…」
でもここで疑問が出てきます
肥料なしでも野菜は育つのか!?ということです
結論からいうと
( 一一)「育ちますっ」
山にある木々や道端にある雑草に
誰も肥料は与えていないけれど
活き活き育っていることを見ればあきらかです
だからといって、買ってきた野菜の種を適当に蒔いて
すくすく成長するかといったら、まず育たないと思います
まず第一に売られている種は
そのほとんどが
肥料によって栽培されたものから採種されているからです
肥料によって育てられた野菜は
自ら地中深く根を張ろうとしません
( 一一)「肥料が近くにあるから、頑張らなくても良いもんね」
それから生まれた種だから、肥料で育つという情報を持って
というよりも、それに適した形で生まれてきます
今まで丼ぶりで何杯もご飯食べてた方が
急に精進料理になったら
物足りないようなイメージです
毎日たくさんのご飯を食べていると
人間の体も、また大量に入ってくると思っていますから
栄養を逃さず吸収しようとはしなくなります
元々少ない量しか食べない方は
少ない量しか入ってこないと体は理解しているので
そこから最大限栄養を吸収しようという
体の作りになるのと同じです
そういった理由から
自然農では自家採取による種取りがとても重要な要素です
また土さんの状態も、非常に重要です
肥料や堆肥や農薬が過去に使われていた農地では
滞留した成分があるので
それが抜けるまでは、虫さんや病気が治しにやってきます
自然農法といっても
様々な流派というか、大事にしている部分の違いがあって
菌の作用など科学的にアプローチするグループから
無肥料ではあるものの、耕すことはするグループとか
※自然栽培との区別が難しい~黒マルチは使わないなど~
無肥料といえども、米ぬかや油粕などの補いは使うグループとか
一般的にはスピリチュアルと呼ばれるような
人間の心が作用すると考えるグループなどなど
そのアプローチの方法もたくさん存在しています
ちなみに
東家グループは
自家採取を基本として
土は耕す畝もあれば、耕さない畝もあります
農薬は不使用で、肥料も与えません(米糠や油粕も入れません)
草マルチは多用していて
4段階に分けた草マルチソムリエと勝手にネーミングしました(笑)
①マイクロ草マルチ
②ショート草マルチ
③ミドル草マルチ
④ロング草マルチ
です
草マルチは栄養という考え方で使用している訳ではありません
もちろん使っている以上、栄養成分としての作用は
働いているとは思います
そういったワケで
今回は自然農法の世界を大きく説明してみました
( 一一)「今では随分ハマってらっしゃるよね」
読んでくださってありがとうございます。
( 一一)「またね」