くー社長の朝礼　２５歩目

 

僕が２８歳の頃のお話

 

独立したての僕は

 

伸び悩む売上の中

 

数か月で貯金がどんどんなくなって

 

手持ちの現金もそんなに

 

持ち歩かない生活が

 

当たり前になってきていました

 

車も新車で買った外車に乗っていましたが

 

それも中古のスターレットに乗り換えて

 

全ての現金を投資して独立していたのです

 

その愛車となった型落ちスターレットに乗って

 

深夜ガソリンスタンドに給油に向かいました

 

先客がいたようで

 

大きな外車が奥に乗り付けていました

 

ヒップホップ系の僕より若いお兄ちゃんで

 

ぶかぶかのズボンが印象的でした

 

いざ給油しようと

 

財布を明けたら

 

千円札一枚しか入っていません

 

仕方がないから

 

ガソリンランプの点灯を消すために

 

レギュラーガソリン千円選択して

 

給油を始めました

 

千円の給油はあっという間で

 

もうそろそろ終わるかと思った時

 

ふと、外車の兄ちゃんの車を見ると

 

僕より先に給油していたのに

 

まだまだ余裕の給油っぷり

 

僕も外車に以前は乗っていたから

 

ハイオクであることは予想がつきます

 

僕はガソリンの注ぎ口を

 

給油口から外せずにいました

 

じっと

 

給油は終わっているのに

 

そのまま注いでいるかのように

 

見せたのです

 

その行為がとても虚しく感じてきました

 

相手は僕のことなど

 

全く気にしていないと分かっていても

 

そのまま彼が

 

給油を終わらせて

 

ガソリンスタンドから去るまで

 

僕はそのまま動けませんでした

 

車に乗り込み、自宅に向かいます

 

途中、なぜだろう

 

涙が溢れてきます

 

虚しさや、悔しさや、色んな感情が

 

襲い掛かってきて

 

独立したことは失敗だったのか！？

 

あのまま雇ってもらってればよかった

 

こんなすぐに閉店したら、恥ずかしい

 

ほんとにネガティブな気持ちで

 

溢れる涙も拭かずに

 

ハンドルを握りしめていました

 

だけど

 

頭の中に、パッとある考えが浮かびました

 

もしかして、これは前振りなのか

 

それまで成功者の色んな伝記を

 

読んでいた僕は

 

成功者の共通点として

 

数回の挫折を味わっていることを

 

知っていました

 

もし、今回のことが

 

その乗り越えるべき試練だとするなら

 

これは、僕の成功に欠かせない

 

ドラマのようなシーンだと思ったのです

 

これがあるから

 

映画でも何でも感動してしまいます

 

僕の心は一転して

 

あの兄ちゃん、よく居てくれたと

 

感謝しました

 

そして、このドラマを最高のものにするには

 

僕のお店を繁盛させるしかありません

 

彼のラップではありませんでしたが

 

彼の存在が僕に火をつけてくれました

 

今でもまだ

 

成功はできてはいませんが

 

今でも人生という脚本の中で

 

僕は上がったり下がったりしながら

 

少しずつ上向きのストーリーを歩んでいます

 

この話がもっと

 

大きな出来事になるかは

 

これからの僕の人生次第です

 

みなさんも

 

人生の脚本の中で

 

上がったり下がったりして

 

皆さんだけのドラマを生きています

 

必ず脚本はハッピーエンドで終わるように

 

前提として書かれることを

 

しつこいようですが

 

オススメしておきます！

 

ではまた！

 

海鮮酒場とろばこ　　けんたくん

 

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